横洲 かおる さん ［歌手］（40代）

歌手として活躍する横洲かおるさん。取材の日には幾何学模様のワンピースをさらりと着こなし、複雑な形のピアスをさりげなく合わせていました。オシャレで品のある女性、という印象です。横洲さんが初めて千葉パルコを訪れたのは、ご自身が携わったイベントの休憩時間だそう。その時、千葉パルコから見えた忘れられない景色について語っていただきました。

千葉パルコって、表参道みたいな感じだなって。

「10年前くらいに、千葉中央公園で毎年行われている、『ベイサイドジャズ千葉』というイベントの司会をやったことがあります。その時、初めてここに来ました。そのイベントの休憩の時にふらっと入ったのが、初めて千葉パルコに来た思い出ですね。その時は２階にあるスターバックスに行きました。千葉パルコのスタバは入り口からすぐのところにあるし、千葉中央公園が見えてロケーションもいいんですよね。その時スタバからイベントの様子が一望できて、みなさんが楽しんでいる様子も見えました。その景色がすごく心に残っていますね。その時思ったのは、千葉パルコは公園の前にあるし、側にはけやき並木もあるし、ちょっと表参道みたいなオシャレな感じだなぁと。窓辺のあるカフェっていうのも表参道と共通点がありますよね。それ以降、『ベイサイドジャズ千葉』の打ち合わせを千葉市文化センター行うので、その前にちょっと寄ってスタバに行くことが多いです」

千葉パルコからけやき並木の道路を挟んで向かいにある千葉中央公園。この公園には屋外ステージが設置されており、特に夏場には数々のイベントが行われています。千葉パルコに目的があったわけではなく、イベントに携わったことがきっかけで千葉パルコを知った横洲さんですが、インタビューするにつれ、千葉パルコへの思いが次々とあふれてきたようです。

パルコでステージ衣装を買ったことがあります。

「私、最初のパルコ体験は池袋パルコなんですよ。おそらくバーゲンに行ったんだと思います。劇団四季に所属していた時、渋谷が経由地だったのでよく渋谷パルコにも行きました。そのイメージも手伝って、パルコにはとてもオシャレなイメージがあります。アウトレットモールよりもオシャレで、百貨店やデパートよりも身近。パルコでライブの衣装を買ったこともありますよ。ステージでも映えるような、素敵な服のショップが多い印象がパルコにはあります。私の世代、30代後半から40代くらいって、パルコに結構通ってると思うんですよ。この年代って人生の重要なライフステージがあって、ライフスタイルは人それぞれ。その分多様なニーズがあると思いますが、それに応えてくれるのがパルコなんです」

パルコ創業の地は池袋。続いて渋谷、札幌と開業し、千葉が全国で４番目の開業です。パルコの歴史から見ると比較的初期に誕生した千葉パルコ。千葉パルコのみならず、都内のパルコで衣装を買った経験のある横洲さん。やはり、パルコはステージで映える衣装がある、という印象だったようです。

千葉パルコがなくなったら、千葉はどうなってしまうんだろう？

「千葉パルコ閉店のニュースにはびっくりしましたね。この立地は千葉の中心地じゃないですか。大きな通りや商店街も近くにあるし。そんなところにあった千葉パルコが閉店するとなると、千葉駅周辺のことを考えた時に、地域活性化という面でもかなり打撃になると思います。あと、千葉パルコと同じような立ち位置のお店って他になかなかないですよね。だから、そういった利便性といった意味でも困りますよね。千葉パルコがなくなると、個人的にも千葉という街にとっても厳しくなるなぁと思います。さっき千葉パルコのショップをいくつか覗いたら、素敵だな、これいいなと思った服をいくつか見つけました。今まではスタバばかりに行っていたんですけど、閉店までに買い物をしてみたいですね」

終始笑顔をたやさない穏やかな横洲さん。千葉パルコというと若者のイメージが強いですが、横洲さんのような上品な大人の女性にも愛されているんですね。今後はお気に入りのスタバ以外のショップにも足を運んで、素敵なものをたくさん見つけたいとのこと。イベントを眺めたスタバからの景色。表参道のようなけやき並木の道。音楽家としての思い出の１ページを飾った景色が変わっても、こうして心の中の風景としてずっと生き続けるのではないでしょうか。オシャレ上級者の横洲さんの生活にぴったりのアイテム、千葉パルコならきっと見つかるはずです。