栗原 亜里沙さん [主婦](20代女性) 栗原 亜里沙さん [主婦](20代女性)

栗原 亜里沙さん [主婦](20代女性)

千葉県木更津市在住、現在は一児の母。趣味は編み物と小物作り。家事に育児に邁進する一方で、町の便利屋で働く夫を支えるパワフル主婦。

子どもを連れて行って、「ここでお母さんが働いていたんだよ」って教えてあげたいです。

趣味が小物作り、という栗原さん。かわいらしい5歳の男の子と一緒にインタビューに応じてくださいました。片手には、オシャレなカバン。千葉パルコで買ったのかな、と思いきやご自身で作られたものだとか。しかも、その素材が「スズランテープ」だというからなお驚きです。そんな、趣味に育児に充実した栗原さんは、千葉パルコと深いご縁があるとか。

千葉駅からは歩きで千葉パルコまで行っていました。

「思い返せば、千葉パルコに最後に行ったのは独身時代でした。洋服とか、小物とかを見に行きました。千葉パルコには何の用事もなくても、ブラッと行ってしまうんです。それで、帰る頃には両手が買ったものでふさがってしまって(笑)。その状態で、電車で木更津駅まで来て、久留里線に乗って帰る、みたいな感じでした。千葉に行ったら絶対パルコに行くんです。ちなみに、千葉駅からは歩きで千葉パルコまで行っていました。パルコバスなんてあったんだ?っていう感じです(笑)。近くに好きな美容室があって、そこに行くついでにまた千葉パルコに行ったりとか。それくらい、たくさん千葉パルコは利用していました」

誰もが知っていると思っていたパルコバス。千葉駅から千葉パルコをつなぐ路線を1日に何往復もしている、千葉パルコ利用者なら1度は乗ったことがあるバスですが、栗原さんは千葉駅から時間をかけて歩いて行っていたんですね。そんな栗原さん、実は千葉パルコは単なるお買い物の場所というだけではなかったようです。

働いてみて、「気軽に入れるとこじゃん!」みたいな(笑)。

「実は私、千葉パルコにはもっとご縁があって、働いていたこともあるんですよ!千葉市内の別の店舗から配置換えで千葉パルコのABC-MARTの勤務になったんです。物心ついてから千葉パルコに初めて来たのは、その時なんですよ。道とかもよくわからなくって、なんとかたどり着いて。その時は、『すごいオシャレな場所だな』って思って、すごい緊張して。それが学校を卒業してからなので、他の方のように中学や高校の時には行ってないんですよね。なんか、未知の世界に感じて。私、引っ込み思案だし、千葉はちょっと遠いし、気合い入れていくところ、っていうイメージがあって。でも働いてみて、『なんだ、気軽に入れるとこじゃん!』みたいな(笑)」

筆者も幾度となくお世話になっているABC-MART。かつて、このお店に栗原さんの姿があったんですね。取材陣にも笑顔で会話してくださる栗原さんからは、かつての引っ込み思案な様子は感じられませんでしたが、きっと、ABC-MARTでの勤務経験が、今の社交的な栗原さんの礎を築いたのかもしれません。

千葉パルコで働いていた時代は、一番キラキラしていた時代ですね!

「千葉パルコで働いていた時代は、独身時代の私の中で一番キラキラしていた時代ですね!千葉パルコのABC-MARTで働いて、いい上司にも恵まれて、いろいろ仕事も覚えたし、お客さんとも触れ合って……、私指名で商品を買ってくださるお客様もいたりして。社会に出て、自分が行ったことのない未知の領域で働いたけれど、そこでそういう経験をして、“社会に認められた”っていうふうに感じて、自信と誇りになりました。靴の知識も増えたし(笑)。だから、閉店の一報は残念でした。一番キラキラした自分がいた場所なので。閉店までに子どもを連れて行って、『ここでお母さんが働いていたんだよ』って教えてあげたいですね」

引っ込み思案だったという栗原さんが、“一番キラキラした時代”と語る千葉パルコ勤務時代。そんなキラキラした栗原さんの姿が目に浮かぶようです。学生という世界から、社会人という世界へと羽ばたき、初めて自分が認められた、と感じた場所・千葉パルコ。そんな場所を、愛息子に見せたいという栗原さんの瞳が、優しく、そしてまっすぐに幼子の濁り無き瞳を見つめる姿が、とても印象的でした。