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内藤 久瑠実さん [大学生](20代)

佐倉市在住。小学生の頃からバスケットボールをやっているスポーツ女子。趣味はドライブで色々なところに行って、美味しいものを食べること、いろんな人とお話しすること。現在は都内の大学にてスポーツの勉強をしながら、学校の先生を目指している。

閉店を知った時、
「40年もやってたんだ!?」
という驚きの方が大きかった。

笑顔が素敵な内藤さん。おっとりした外見とは裏腹に、小さい頃からバスケットボールをしていて、学校では体育を専攻しているというギャップが魅力的です。生まれた時から千葉パルコが当たり前のように存在している世代にとって、千葉パルコは「40年もやってるの!?」と驚くような場所であり、「普段着で行ける場所」と、カジュアルな捉え方をしている場所のようです。

優柔不断なので、服はたくさん見てから選びたいんです。

「友だちと来るときは、何かを買うというより、たくさんショップを回ってぶらぶらしてます。買うというよりも、たくさん見たいんです。洋服を見るのが好き、というのもあるんですが、ポンポン買うよりは吟味して買いたいんです。私、結構優柔不断なんです(笑)。好きな洋服ですか? 幼く見られることが多いので、服は大人系が好きです。千葉パルコのイメージは、なんでもあって、いろいろ見れるところ。大きいデパートより入りやすくて、小さいお店よりたくさんのものがある、という感じですね。あとは、気軽に行けるなって思います。大人の人の中には、『千葉パルコに行く時には、ちゃんとした格好で』と言う人もいると聞きましたが、私の年代ではそういう感じはないですね。制服姿や部活帰りの高校生とかもいるし、けっこうカジュアルに来ても大丈夫かなって」

もはや、今時の大学生にとっては、千葉パルコは特別な存在ではなく、友達と気軽に来てショッピングを楽しむという存在のようです。千葉市中心市街地にもたくさんのショッピング施設ができたこともあり、千葉の街全体を楽しむ中で、千葉パルコを利用するといったスタイルでしょうか。今回のインタビューでは、若者にとってあまりに身近になった千葉パルコに、長い歴史があることに驚きを隠せない様子。

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親の子どもの頃からあったんだと思うと、千葉パルコの歴史を感じます。

「千葉パルコには、友だちと来るか、家族で来るかのどちらかばかりですね。確か最初に来たのは小学生の頃で、家族と一緒でした。何かの用事で千葉に来たついでに『お父さんの買い物をしよう』ということになって、千葉パルコに来たんだと思います。両親は二人とも51歳です。千葉パルコは今年40周年だそうですが、親の子どもの頃からあったんだと思うと、歴史を感じますね。歴史といえば、千葉パルコ閉店の話を知った時、『閉店するんだ』というよりも『40年もやってたんだ!?』という驚きの方が大きかったんですよ。そんなに長く営業していたことを知らなかったんです。それを知ってからこの建物をみると、ちょっと見方が変わりますね」

内藤さんのご両親は51歳。ということは、ご両親が11歳の時に千葉パルコがオープンしたことになります。こう言われると、内藤さんの言うように歴史を感じますよね。40年前といえば、ピンクレディーがデビューしたり、ロッキード事件が世を騒がせていたりした時代です。ちなみに、歴史を感じる店舗としては、40年前から変わらず7階で営業中の「改造社書店」があります。親子二代で千葉パルコに訪れた内藤さん。40年の歴史への幕引きは、若者らしい驚きで受け止められたようです。

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千葉パルコに来るたびに、新しい発見があってワクワクします。

「学校では体育の勉強をしています。意外って言われるんですけど、ずっとバスケをやっていて、スポーツが大好きです。今日千葉パルコを見たら、スポーツ用品店があったのを発見して、気になってます。まだ知らないショップがあったんだ、って。せっかくなので覗いて帰ろうと思います。千葉パルコの他には津田沼のパルコにもよく行くんですけど、同じ千葉県でも津田沼パルコと千葉パルコでは結構入ってるショップが違っていて、その違いも面白いですね。津田沼パルコはA館B館と分かれていて、それぞれになんとなく年齢層でショップが分かれている感じがするんですけど、千葉パルコはそれがない。でも何となくまとまっているというか、そんな感じを受けました。今回、まだまだ千葉パルコのことを知らないって気づいたので、閉店までに積極的に来て、よいところを発見したいですね」

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「あまり知らないことも多いんですけど……」と、最初は遠慮がちに話をしていた内藤さん。20代ならではの先入観のない千葉パルコ観を聞くことができて、貴重な体験となりました。「カジュアルに入れる場所」という感想を聞いて、千葉パルコが40年の長い年月をかけて、千葉のみなさんの生活に馴染んでいったことが伺えて、感慨深いものを感じました。親から子へ、そして子からさらにその子へと、親子三代にわたって千葉に暮らす人々の心の中心であることが伺えます。