並木 健一さん・加代子さん [エステサロン経営](40代)
千葉県千葉市生まれの姉と弟。中学・高校と千葉市で過ごし、目の見えない親の手を引いて月に一度の外食などに出かける。現在はJR蘇我駅近くで隠れ家的エステサロン「アルケミー」を、そして千葉市中央区で介護の仕事を営む。
千葉の街に行くっていうと、千葉パルコ、セントラルプラザ、そのあたりを回るのがコースでした。
ほのぼのとした雰囲気で、取材陣も癒されてしまう、そんなパワーを持った並木健一さんと、細かな悩み事を吹き飛ばしてしまうような笑顔が印象的なお姉さん・加代子さん。経営されているエステサロンは、清潔感あふれる素敵なスペースでした。千葉市生まれで、千葉市育ちというお二人に、千葉パルコに対するイメージをお伺いしてみました。
お財布とか、手頃な価格のTシャツとかを見に行った記憶があります。
「中学校ぐらいの時に、友達と一緒に行ったっていうのが記憶に残っている中で最初に千葉パルコに行った思い出ですね。中学生の時の僕にとっては、千葉パルコはもう、大人の世界ですよね。当時は野暮ったいものしか知らなかったんで、高いもの、大人のものが売っている、っていうイメージが強かったです。千葉の街に行くっていうと、千葉パルコ、セントラルプラザ、そのあたりを回るっていうのがコースでした。お財布とか、手頃な価格のTシャツとかを見に行った記憶があります。中学生の時は、ちょっぴり背伸びしているかな、っていう感じがあったので、頻繁に行くようになったのは高校生になったあたりですかね」
中学生の時に千葉パルコへ行った思い出があると語ってくださった並木さん。千葉市の中心市街地には、およそその場所で遊んだ経験のある方なら、必ず訪れたであろう「セントラルプラザ」というショッピングセンターもありました。その場所と千葉パルコを学生時代には行き来していたという並木さん。ちょっぴり背伸びをしに行った思い出が、心の中に刻まれているそうです。
社会人になってからは、やっぱりビアガーデンのイメージですね(笑)。
「社会人になってからは、やっぱりビアガーデンのイメージですね(笑)。僕が行っていた時は、バドガールがいたのを覚えています。確か、やたらと陽気なバドガールがいたんですよ。千葉パルコの前を通った時にポスターがあって、当時一緒にいた仲間と『今度、これ行こうよ』っていうノリで言っていたことが実現した、ってことなんですけど、かなり楽しかったですね。今までの千葉パルコのイメージとはちょっと違うな、って感じがしました。最近、子どもがCDを買うというので千葉パルコに行ったんですが、その時に、そのビアガーデンをやっていた場所でバーベキューが出来るというのを見つけて、『いいね、今度行きたいね』なんて言っていたところで、閉店のニュースを知りました」
伝説のビアガーデン「バドワイザーカーニバル」。やはり、並木さんも行っていたんですね。並木さんのほんわかとした性格上、バドガールに大興奮! というわけではなかったようですが、大切なお仲間と出かけたビアガーデンには楽しかった思い出が詰まっているようです。そんなビアガーデンは、今はバーベキューを楽しめる「デジキューBBQテラス」へと姿を変えています。昔の思い出を抱きしめながら、家族でバーベキューを楽しもうと考えていた矢先に知った閉店のニュース。地元出身者として身近だった千葉パルコの閉店について、お考えを語っていただきました。
閉店までにはバーベキューをやりに行きたいです。
「閉店のニュースを最初に聞いた時は、『え!? 閉まるの!?』って思いました。Yahoo!ニュースに出てきたんですよ。閉店までにはバーベキューをやりに行きたいです。閉店したら、跡地は一体何になるんですかね? 千葉市の中心市街地が高層マンションばっかりになってしまったら、寂しいですよね。確かに、最近は千葉中央エリアに買い物には行かなくなりましたけど……。まるっきり撤退してしまうのではなくて、せめて、駅ビルが大きくなるので、その中にアンテナショップみたいな形でも残って欲しいですよね。昔と違って、買い物に都内に行くのもそんなに大変ではなくなりましたけど、やっぱり残って欲しいです」
先述した「セントラルプラザ」は、現在地上43階建ての超高層マンションへと姿を変えました。これから、千葉パルコの跡地がどうなるのか、という話は誰もが関心を寄せているテーマです。地元出身者として、千葉パルコの存在がなくなることに寂しさを感じると同時に、今後の千葉市中心市街地がどうなっていくのか、とても心配だと語る並木さん。学生時代と社会人になってからの様々なカラーのパルコを思い出しながら、閉店までに是非、ご家族と一緒にバーベ キューで新しい思い出を作ってくださいね。