荒野 貴恵さん [出版社勤務](20代女性)

JR東千葉駅前に古くから愛されている昭和9年創業の老舗和菓子屋「栗山菓舗」の次女。幼い頃から店の手伝いをこなし、現在は出版社に勤務し営業を担当。小学校から高校までバレーボールに励んでおり、中学時代には県で1位になった経験もある。

私、思ったよりも沢山千葉パルコに行ってました。

古くから地元の人に愛される老舗和菓子屋「栗山菓舗」の娘さんであるという荒野さん。落ち着いた雰囲気で作業を行う姿や、丁寧な接客の様子はさすが老舗和菓子屋の娘さんといったところ。そんな荒野さん、物心ついてから現在に至るまで、千葉パルコには数え切れないほど足を運んでいるそうです。荒野さんの人生の歩みの中で千葉パルコとはどんな関わり方をしてきたのでしょうか?

友達の間では、千葉パルコがなくなることが大ニュースになっています。

「専門学校時代から仲の良い地元の友達の間では、千葉パルコがなくなることが大ニュースになっています。やっぱり、みんなショックを受けていますね。みんな千葉が大好きなので、千葉のシンボルが無くなる、っていうのは衝撃的でした。物心ついた時から千葉パルコはあって当たり前の存在だったんです。小さい頃は、千葉パルコの買い物について行ったり、ファッションに興味を持つようになってからは、お姉ちゃんと一緒にショッピングに行って、お互いのコーディネートを考え合ったりしましたね。あと、お母さんが一時期、OFUONにはまっていて、セールの時、大量に買っていたのを覚えてます(笑)。夏は水着を買いに行ったり、冬はスノボ用品を買いに行ったり……。あと、友達へのプレゼントを買うためにヴィレヴァンに行ったこともあります。最近も彼氏と一緒に千葉パルコに行って、壊れてしまった時計を1階にあるTic Tacで直してもらったし…。そういえば、今つけてる時計もそこで買ったんです。あれ?  私、思ったよりも沢山千葉パルコに行ってました(笑)」

幼い頃から千葉パルコを利用していたという荒野さん。保育園の頃から、今に至るまで、自分自身の人生の歩みと共に、千葉パルコでの思い出話をお話ししてくださいました。さらに、お気に入りのショップTic Tacをはじめとして、千葉パルコの色々なショップを利用されているようで、荒野さんの生活に千葉パルコが必要不可欠な存在であることがうかがえますね。

ビアガーデンは、今年こそリベンジしたいです。

「中学・高校の6年間は木更津の私立学校の寮にいたので、仲の良い友達が近くにはずっといなかったんです。その後に行った、千葉市にある専門学校で、やっと仲の良い友達ができたんです。その時代は、“千葉LOVE”という友達が周りに多くて、よく飲みに出かけていました。ある時、千葉パルコの屋上にあるビアガーデンに行こうって話になったんですけど、大盛況で予約が取れなくて諦めた思い出があります。とっても行きたかったので、今年こそリベンジしたいです(笑)。でも、それだけじゃなくて、千葉パルコには服を買いに友達とよく行ってました。『どこに買いに行く?』ってなった時に、選択肢の中には必ず千葉パルコがありましたね。千葉パルコのショップは洗練されていて、千葉周辺にはここにしかこのショップは入ってない、っていうのが沢山あるんです。それに、ごちゃごちゃしすぎてないから、ゆっくりショッピングできるところが私は好きですね」

荒野さん世代の女性が、千葉パルコに来る目的の多くは「ファッション」。千葉パルコには色々なショップがありますが、そのショップも時代の流れやシーズン毎にどんどん変化していきます。この40年という歴史の中で、常に最先端を目指し、流行に敏感な若い女性達の人気を集めています。

「思い出をいっぱいありがとう」という気持ちでいっぱいです。

「今、出版社に勤務している関係もあって、千葉パルコの7階にある改造社書店に興味があるので、このインタビューを機に行ってみようかなって思います。仕事でもプライペートでも千葉パルコに行く機会があるので、本当に身近だなって思います。自分が幼い頃からこの街で暮らして、自分の人生のどの時期を振り返っても千葉パルコでの思い出が沢山あるんです。友達と行った思い出も、家族と行った思い出も、彼氏と行った思い出も、本当に数え切れないほど千葉パルコに行っているから、話しているうちにどんどん思い出してしまって、まとまらないです(笑)。千葉パルコには『思い出をいっぱいありがとう』という気持ちでいっぱいです。今の自分を作ってくれたのは千葉パルコと言っても過言じゃないんじゃないかな。閉館までにも沢山利用すると思うんですけど、近い目標としては、改造社書店に行ってみる、というのと、ビアガーデンに行く、というのを達成したいです!」

取材陣も驚くほどに千葉パルコの利用頻度が多い荒野さん。いつも、どんな時も千葉パルコと一緒。物心ついてから、大人になった今に至るまで、その時代ごとに荒野さんの生活を支え、家族や友人、そして恋人との絆を深める場所だった千葉パルコですが、惜しまれつつも今年の11月で閉館。毎年人気のビアガーデンですが、今年はBBQテラスとして営業中。是非、千葉パルコの屋上で、地元のお友達と一緒にビールでも飲みながら、千葉パルコでの思い出話に花を咲かせてほしいですね。