堀之内 大さん [葬祭プランナー](40代)

千葉市中央区に本社を構える葬祭社「ダイズサービス」代表。妻は千葉市中心市街地に居を構える老舗そば店の娘。過去にはサーフィンを趣味としていた“サーファー系経営者”。現在は、父親としても奮闘中。。

大好きな「千葉の親子三代夏祭り」の、仲間との集合地点なんですよ。

細身のスーツを着こなし、颯爽と歩く姿がきまっている堀之内さん。いかにも「仕事のできるビジネスマン」という風貌です。そんな堀之内さんは、学生時代にサーフィンやバンドに熱中していたそう。カルチャーに興味のある男子にとって、千葉パルコはどんな場所だったのでしょうか? また、千葉の親子三代夏祭りをこよなく愛する堀之内さんにとって、千葉パルコはその中心地であり、特別な役割を果たしているそうです。

当時の千葉パルコは、ムラサキスポーツが圧倒していたイメージ。

「最初に千葉パルコに来たのは中学生の頃です。ムラサキスポーツでサーフィンボードを買ったのかな。実はサーフィンを3年くらい前までやっていたんです。サーファーって、実はものすごくローカルなものに惹かれるんです。ショップに通い詰めて、ショップ店員さんと仲良くなるっていうカルチャーがあるんですよね。千葉パルコのムラサキスポーツにもそういう雰囲気があって、そのせいかムラサキスポーツが他の店舗を飲み込んでいるような、圧倒しているような感じがあったのを覚えています。当時はムラサキスポーツに来て、そのついでに買い物をするっていう感じでした。そのせいか、パルコって何か目的があって行くところというよりも、パルコに来て何かを見つけて買って行く、っていう場所だと思っているんですよ」

メガネや時計など、ファッションの細部からオシャレへのこだわりが伝わって来る堀之内さん。学生時代からファッションにも興味があったそうで、その時も現在も、ファッションは千葉パルコで揃えることが多いそうです。また、千葉パルコを知る人の間で“伝説の存在”になっているビアガーデン「バドワイザーカーニバル」にも通ったことがあるとか!

バドガールは、時代を先取りしすぎたんじゃないかな(笑)。

「昔のパルコは“総合的なファッション館”のようなイメージがあって、しかも奇抜なものが求められる場所だったのは覚えてます。パルコは昔から、他のデパートよりアミューズメント力があって、メーカーのブランド力を前面に出しているデパートよりも求めやすいし行きやすいですよね。今でもよく買い物はしますよ。メガネのPOKER FACEさん、時計のTIC TACさんとか。もうないんですけど、alfredoBANNISTERという靴屋さんが入っていて、そこは都内のイベントに参加するくらいの熱狂的なファンでした。ツインビルの1階にPolo RALPH LAURENが入っていたのも覚えてますよ。今は子供の服を買ったり、ORIHICAさんとかでワイシャツを買ったりしますね。そうだ、屋上のビアガーデンにも行きましたよ。アメリカンオールディーズのバンドがステージで演奏していたんですよね。その時バンド活動をしていて、ポップスよりオールディーズ、昔のアメリカンのものが好きだったのでよく行っていたんです。ビアガーデンにはバドガールがいました。あの、有名なボンテージの衣装でね。バドガールがお客さんのおでこで玉子を割るっていうサービスも覚えてます。今は携帯で写真を撮れるしSNSもあるから、今の方が流行ったかもしれないですね。時代を先取りしすぎたんじゃないかな(笑)」

地元をこよなく愛する堀之内さんにとって、千葉中央公園をメインステージとして行われる「千葉の親子三代夏祭り」は、家族や友だちと特別なひと時を過ごせる大切なイベントだそうです。その夏祭りにも、千葉パルコは密接に関わっていました。

パルコがなくなると、お祭りの様子も変わってしまうのかな。

「実は、去年の8月にあった千葉の親子三代夏祭りの前に『千葉パルコが閉店するかもしれない』というのは聞いていたんです。千葉パルコの地下1階にある西友でお酒や食べ物を買うと安いので、中央区の仲間はみんなそうしてるんです。お祭りの時は西友で落ち合うというのが定番だったので、それができなくなるというのが残念ですね。お祭りというのはお祭り会場だけではなく、この大通りある色々なお店やパルコや、色々な場所が盛り上がるイベントだから、パルコがなくなるとお祭りの様子もかなり変わってしまうのかなって、それが心配ですね。あとは妻の実家がパルコの近くでお蕎麦屋をやっていて、パルコの店員さんに食べに来てもらってるから、それもなくなってしまうんだなって思うと寂しいですね。千葉の街並みが衰退しているなと感じているのですが、それでも千葉パルコは絶対に残ると思っていたんですよね」

カルチャーやファッションを愛する男子として、また家族や地元を深く愛するパパとしての堀之内さんに、千葉パルコが深い影響を与えていることがお話から伝わってきました。今年の千葉の親子三代夏祭りは、千葉パルコが営業している最後のお祭りとなりそうです。おもいっきり楽しんでくださいね!